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【グレイス病院】村田先生の小児科通信:第7回「お子さんの水の事故を避けるための注意事項について」

グレイス病院 (2025.07.14)

こんにちは、グレイス病院小児科の村田です。

梅雨明け宣言が出る前から厳しい暑さが続いています。
あちこちで海開き、プール開きとなり、楽しい水遊びの季節ですね。
しかし、同時に水の事故のニュースも増えてきました。
今回は、お子さんの水の事故を避けるための注意事項についてお話ししたいと思います。


子どもが、どのように溺れるかご存じでしょうか?

・「助けてー!!」と叫ぶ
・泣き声を上げる
・バシャバシャともがく

どれもありそうですが、

こどもは静かに溺れます。


これは、日本小児科学会のアンケートでお子さんの溺水を経験した保護者に
実施したアンケートです。



なんと9割近くのお子さんが溺れる際に声を出せず、
3割のお子さんはもがくことすらなく溺れた、との結果になっています。
これは「本能的溺水反応」と呼ばれ、溺れると声を出す余裕もないため、
静かに溺れる、と言われています。

そのため、すぐ近くに親御さんがいる状況でもお子さんの溺水は起こりえるのです。
事実、0-1歳のお子さんでは自宅での入浴中、
親御さんのすぐ近くで発生する溺水が最多で、
5歳以上になると海や川など自然の中での溺水が増えてきます。
では実際どのような状況に気を付ければよいのでしょうか。

【家の中】
入浴中親が髪を洗っている間や、きょうだいに脱衣所で服を着せている
わずかな時間の間に、子供が浴槽に沈んでいたという事例が多いです。
声を出さずに溺れるため、短時間でも親が目を離さないようにしましょう。
そのためには浴室にお子さんは親御さんの後に入れて、
先に上がらせるなどして、子どもだけが浴室にいる状況は避けましょう。
また、入浴時以外でも親が目を離したすきに子供が浴室に入ってしまう場合もあります。
バスタブにたった10センチの水が残っていただけでも溺水したという報告もあり、
入浴時以外はお風呂の水を抜いておくようにしましょう。
また、子供が入り込めないようにゲートを設けるなども有効でしょう。
お風呂以外では洗濯機内に転落し窒息する事故もあり
洗濯機にはチャイルドロックをかけておくとよいでしょう。

【自然の中】
水辺でも目を離さないことが大事ですが、家の中と違い限界があります。
そのため事前の準備が大切です。

まずは水遊びには必ずライフジャケットを着用すること!
ライフジャケットはしっかりと体のサイズにあった、認証を受けたものを選び、
正しい装着方法を確認するようにしましょう。
ライフジャケットを付けたお子さんが水に流され、
それを助けようとした大人が溺れる例もあり、
大人も一緒にライフジャケットを装着することが望ましいでしょう。

「サンダルバイバイ」のお約束を!履物はマリンシューズを。
夏場はサンダルで出かけることも多いと思いますが、サンダルは脱げやすいことが欠点。
水辺でサンダルが流されてしまいそれを追いかけてようとして
水に溺れる、という事故も発生しています。
お子さんはサンダルが流されると、
お気に入りをなくしたくない!なくしたら怒られるかもしれない!と考えて
ついサンダルを追いかけようと水に入ってしまうかもしれません。
お子さんには事前に
「サンダルが水に流されたら、追いかけずにバイバイしようね」と教えてあげましょう。
また、水辺に行くときは脱げにくいマリンシューズを履いていくことも有効でしょう。

参考
消費者庁 「御家庭内での子どもの溺水事故に御注意ください!」
東京都公式ホームページ 「水の事故から子どもを守る!予防のポイント」



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